1杯1300円のコーヒー

哲学としての珈琲

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唯一無二から伝説へ。

 

その店の名は『ザ・ミュンヒ』。

 


大阪府八尾市、住宅街の中にその店はあった。

外壁には「珈琲だけの店」と書かれている。 

 

中原中也が好きなのですね」

 

田中「夏のある暑い日。空の向こうからジュラルミンの飛行機が飛んでくる。

その飛行機が太陽に照らされ、ギラっと光る。

それを見てね、中也はこう言うんです。

 

『昨日私が昆虫の涙を塗っておいた』

 

嶋津「昆虫の涙、いいですね。

発想が空間を飛び越えている。

かなり特殊な表現だ」

 

田中「『昆虫の涙を塗っておいた』この言葉は出てこない。

これこそが詩人の言葉だと思った。

私はね、この一行にやられました。

 

1杯のコーヒーを抽出するのに30分以上掛けている

コーヒー店主の言葉です。

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